ここでは中国語を全く勉強したことがない人向けに、「なんとなく見たこと・聞いたことあるなぁ」という中国語について、ピンインや四声などの知識を極力抜きにしてご紹介したいと思います。外国語の発音をカタカナに置き換えるというのには無理がありますが、簡易版・サバイバルばんということでご容赦ください。
何かの時にパッと使ってもらえたらいいなと思います。
使ってみよう!中国語のあいさつ
それではさっそく、中国語のあいさつを練習していきましょう!
こんにちは
【 你好 】
“知ってる中国語は?”と聞かれたら答える人が一番多いのではないでしょうか。カタカナで書くと ニーハオ ですね。発音の感覚としては、ニーハオよりニィハオの方が近いかもしれません。日本語にはあまりない音程ですが、所詮外国人の言う「你好」です。臆せず「你好」と声をかけることの方が大事!
それから「你好」って、初対面やそれほど親しくない人、ビジネス場面で使うことの方が多く、親しいお友だちにはあまり使いません。日本語でも友だちに「こんにちは」ってあまり言いませんよね。
「いらっしゃいませ」や「ようこそ」といったニュアンスでも使えます。
ありがとう / どういたしまして
【 谢谢 】
これも知っている中国語によく挙げられますね。
これ、「シェイシェイ」と発音するのはよくある間違い。「シエシエ」と言う感じで、「エ」をしっかり発音するとそれっぽくなります。さらに「シ」は大げさに「イ」の口の形を作って、一番最初の「シ」にアクセントを置いて言うと非常好(とってもいいね!)
「谢谢」は私も留学中に多用しました。よく「中国人はありがとうってあんまり言わない」などと言われることもありますが、これは大きな間違い。日本人と同じくらい、もしかしたらそれ以上の頻度で「谢谢」と言われました。
続いて「谢谢」と言われた時の返しもご紹介します。「どういたしまして」に相当する表現ですね。
「不客气」「别客气」など表現はいくつかありますが、日本人に(少なくとも私にとって)発音しやすいのは「不用谢」です。
【 不用谢 】
ブゥヨンシエ、です。
「不 ブゥ」の音は語尾の「ゥ」を上げる感じ、「用 ヨン」は上がったところから力強く一気に下へ、「谢 シエ」も高いところから下へ急降下させる感じで発音します。「↗︎↘︎↘︎」のイメージで言ってみましょう。
いろいろな「どういたしまして」の微妙なニュアンスの違いが知りたい人は、ぜひ中国語を勉強してみてくださいね!
ごめんね / いいよ
【 对不起 / 没关系 】
それぞれ「ドゥイ ブゥ チイ」「メイ グワァン シイ」という感じ。
「ドゥイ ブゥ」はいずれも語頭の音を強く、勢いよく急降下させるように発音しましょう。「チイ」は置きにいってちょっと語尾を上げる感覚で。
「メイ グワァン シイ」は真ん中の「グワァン」が一番高い音で目立つように、両側の「メイ」と「シイ」は「グワァン」への橋渡しのイメージで発音すると良いかと思います。
番外編:使えたら驚かれるかも?なフレーズ
さて、ここまで中国語を学んだことがない人でもパッと使えると好(いいね!)なあいさつをご紹介しました。英語を知らなくても Hello や Thank you なら言える、みたいな感じですね。要は誰でも知っている&どこでも紹介されている中国語でした。
続いては、簡単だけど知られていない便利な言葉をご紹介します。
中国語を勉強したことがある人なら知っている表現ですが、この一言で「あれ?この人中国語知ってるのかも?」と思わせることができ、心の距離が一気に縮まるはずです。
彼此彼此
ビーツービーツー(ビィツゥビィツゥ)
日本語だと「お互いさま」のようなニュアンスの言葉です。「お疲れさま」や「よろしくお願いします」への返答として使えます。
哪里哪里
ナーリーナーリー(ナァリィナァリィ)
褒められときに、謙遜した気持ちを伝えることができる表現です。日本語だと「そんなことありませんよ」とか「いえいえ」のような感じです。感謝された時の返事としても使えます。
应该的
インガイダ
これもお礼に対する返答としてよく使うものです。
「谢谢」「应该的」
というような感じで、「当然のことをしたまでです」という返事ができます。先ほどの「不用谢」とセットで使ってみるのもいいですね。
大切なのは話してみること
今回紹介したのは、中国語を勉強したことがない人でも聞いたことがあるかもしれない、本当に本当に基礎的なあいさつです。勉強するまでもないような言葉かもしれませんね。
インターネット上でも発音つきで紹介されていることが多いので、「ちゃんと発音聞いて覚えたい!」という人は、そういったサイトや中国語学習動画などを参考にしながら、繰り返し練習してみてください。
(音声ファイルの載せ方勉強中です。できるようになったら更新します。)
中国語は発音、声調が重要です。ちょっと違うと通じなかったり、全く別の意味になってしまうことも多々あります。
だけど今回紹介したようなあいさつって、ちょっとぐらい発音が違ってもシチュエーションを考えれば伝わるものです。ほかの言葉でもそうだと思いますが、大切なのは思いを伝えようとすることです。外国人が「コニチワ」「ありがどござます」と言っていたとしても、それをいちいち「発音が違うから分からん」と腹立たしく思うことってありませんよね。むしろ、覚えたての日本語で話してくれた、と嬉しくなりませんか?
それは中国語でも同じこと。
道で困っている人や、たまたま知り合った人、お客さんとしてお店に来てくれた人、もしその人が中国語話者だったら、一言「你好」と声をかけるだけで喜んでもらえます。
語学学習を始めたばかりの人や、中国語の勉強をしているわけじゃないけど一言二言話せたらいいなと思っている人たちの背中を押せたらいいなと思います。
*この記事はゆたまる(@yutamaru_pon )さんのリクエストで実現しました。ゆたまるさん、リクエストありがとうございます!
ゆたまるさんのブログはこちら→3世帯3人家族の雑記ブログ ゆたマルシェ
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