こんにちは。今日は“こと”に影響を与えてくれた言葉をご紹介します。元ネタがあるものもないものもありますが、どれも実際に「先生」からもらった言葉。そして、私の心にずっと残っていた言葉です。ネットで探せば勇気づけてくれる言葉はたくさんありますが、言葉をくれた先生方の顔を思い出しながら、一つ一つ綴っていきたいと思います。
“楽しむ法則”
小学校の朝礼で校長先生が贈ってくれた言葉です。朝礼は毎週月曜日、小学校の中庭で行われました。これがどのタイミングの朝礼だったのか、何年生の時だったのか、はっきりとは覚えていません。4年生か5年生、多分それくらいの時でした。
「今日はみなさんにいいことを一つ教えてあげましょう。“楽しむ法則”です。」
校長先生は半紙にこの言葉を書いて、私たちに見せるように掲げました。
・・・このあと校長先生がどんなお話をしてくれたのか、残念ながら思い出せません。でもこの朝礼以降、私は「楽しむ法則」を実践しています。
「どんなことでも楽しんで、チャンスだと思って、学べる!ラッキーと思って、ニコニコして、楽しんじゃいましょう。人生は楽しんだもの勝ちです。楽しいつもりでいると、本当に楽しくなってきます。楽しい気持ちは伝染します。楽しそうにしていると、周りもつられて楽しくなります。どうぞみなさん、“楽しむ法則”をやってみてください。」
この文章は今私が考えたものですが、20年も前の朝礼で校長先生が話してくれた、ということを今でも時々思い出します。ニコニコと笑顔で話してくれた校長先生。その姿も鮮明に覚えています。
実際はいつもいつも楽しむなんて無理かもしれません。楽しそうな人になんて近づきたくない時もありますよね。
でも心の片隅にある“楽しむ法則”というお話は、20年もの間、私のことを支えてくれているのです。
“When life gives you lemons, make lemonade”
これは、高校を卒業するときに担任の先生がクラスのみんなに向けて贈ってくれた言葉です。英語の先生だったので、英語のことわざを餞の言葉にしてくれたのでしょう。
このことわざは「If life〜」と表現することもあるようですが、直訳すると「もし人生があなたにレモンを与えるなら、レモネードを作りなさい」でしょうか。
“When life gives you lemons, make lemonade”
レモンは酸っぱいもの、好ましくないことの象徴。そのままでは食べることができません。そんなレモンにお砂糖や水を足して作ったレモネードは、甘くておいしいものですよね。意味としては「人生がうまくいかないときも、それに負けないで美味しく楽しんじゃいましょう」という感じ。日本のことわざだと「災い転じて福となす」になります。
日本語だと「苦い経験」のように「苦味」で表現するところを、英語だと「酸味」で表現するのも面白いなと思います。しかもレモンだとなんとなく爽やかさも感じますよね。災い、逆境、困難などという本当に苦しそうな状況をレモンで表現すると、どこか前向きな印象に感じられます。若い人たちに向けた卒業の言葉にはぴったりですね。
卒業アルバムのクラス写真を撮る時、みんなでレモンを片手に撮りました。いい思い出です。
これから先いったい何杯のレモネードを作ることになるか分かりませんが、「このレモン酸っぱい!!」「レモネードにしちゃえ〜」と爽やかに乗り越えていきたいです。
“大切なのは頑張り抜くこと”
大学の恩師に言われた言葉です。
「頑張ります」というのは簡単だし、その時だけ頑張るのも難しくない。本当に大事で大変なのは「頑張り抜くこと」よ、と。
ハッとしました。「頑張ります」って、まるで挨拶のように口にしていませんか?それを「続ける」ということを意識して言ったことはありますか?当時の私を振り返ってみると、何かあれば「頑張ります」と口にし、「頑張り抜く」という意識はありませんでした。
もちろんその一瞬一瞬を頑張ることも大切です。継続するほど頑張り続けなきゃいけないことも少ないかもしれません。でもそういう意味ではなくて、日頃の小さい「頑張る」をずっとずっと続けていくこと、それが「頑張り抜く」なのではないでしょうか。継続は力なり。ダメでもともと、失敗しても挫けてもチャレンジを続けていくこと。それが大切です。
そしてもう一つ大事なのが息抜きをすることです。ずーっと頑張って、息をする暇がないほど頑張って、それで疲れ果ててしまったら頑張り抜くことはできません。頑張り抜くためには、ちょうど良い息抜きも必要です。
先生は人一倍頑張っていらっしゃる人でした。そして人一倍、上手に息抜きされていました。そんな先生に言われたからこそ説得力があり、心に残ったのかもしれません。
“緊張するのは自信があるから”
これも大学の時にいただいた言葉です。当時は教育実習中。一緒に実習を受ける仲間と共に、「緊張するね〜」と言い合っていました。そんな時に先生が「緊張するというのは自分のことを考えているからよ。目の前の学生のために何ができるか、学生にとって良いことは何なのか、それを一番に考えていれば緊張する暇はないはず。」とおっしゃったのです。
続けて、
「緊張するのは自信がある証拠。自信があるから、失敗したらどうしよう、間違えたらどうしよう、伝わらなかったらどうしようって思うのよ」
とおっしゃいました。
そうか。自信があれば緊張しないわけじゃない。自信がないことなら初めから無理だと思って緊張しないけど、「できるかもしれない」という気持ちがあるからこそ「できなかったらどうしよう」って緊張するんだ・・・!
この考え方は、私にとって大発見でした。そして、実習先の学生たちを前に緊張していることが恥ずかしくなってきました。私はまだ緊張できるほど何かできるわけじゃないじゃないか。とにかくがむしゃらに、目の前の学生のことを考えなくちゃ!と、それ以降緊張することは少なくなりました。
この考え方は今も私の中に強く存在しています。もともとかなりのあがり症ですが、そんな時は「おいおい、緊張するほど自信があるの?笑」と自分に投げかけています。そうすると「あぁ違った!まだまだでした。笑」と、緊張が解けるのです。
“出る杭は打たれる、出ない杭は忘れられる、出過ぎた杭は認められる”
これは社会人になってから社長にいただいた言葉です。
出る杭は打たれる、これは有名なことわざですね。頭角をあらわす人は、人から妬まれたり恨まれたりするという意味です。出過ぎた振る舞いはするな、という警告も感じられます。
実はこの言葉には続きがあった!初めて聞いたときは驚きました。この続きの部分を調べてみると、色々な人が色々なアレンジをして語っているようです。例えばパナソニックの創業者、松下幸之助氏は「出る杭は打たれるが出過ぎた杭は打たれない」と語っています。
他にも、出ない杭は腐る、朽ちる、出過ぎた杭は抜かれるなど、偉人の言葉から身近な人の経験談まで、それはそれは多くのバリエーションが存在しています。
社長の言葉も、そんなバリエーションの一つでしょう。
出る杭は打たれる、出ない杭は忘れられる、出過ぎた杭は認められる
今の世の中、人よりちょっと目立つと叩かれてしまうかもしれません。でもいつもいつも横に倣えでは、その存在すら気づかれることなく、ついには忘れ去られてしまうのです。そこを「えいやっ」ともうひと頑張りすると、周りも「おぉ、アイツすごいな」と認めてくれる。頑張ってるな、面白いなと思ってくれるのです。
だから、打たれることを恐れずにどんどん出る杭になりましょう。出過ぎるくらい出てしまえば、今度は認められるのですから。
社長からのそんなメッセージでした。何かに挑戦する時って、叩かれることを心配して尻込みしてしまうこともありますよね。そんな時はこの言葉を思い出して、勇気を持って一歩前進してみましょう。
まとめの言葉
以上、私が影響を受けた言葉5選をお送りしました。
本やドラマから感銘を受けることも多々ありますが、先生や上司からもらった言葉はより生命力を持っているような気がします。今回紹介したものはほんの一部ですが、先生の言葉をより多くの人にお届けできたらいいなと思って書きました。
お読みいただきありがとうございました。
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