*前回の記事はこちら→【留学の記憶①】10年前、私はたった一人で中国へ行った
トントン拍子に決まった中国留学。行くからには勉強しなきゃ!ということで、渡航半年前ぐらいから細々と中国語の勉強を始めました。大学の第二外国語にも初級中国語があったのですが、すでに履修登録期間は過ぎていました。
自分で勉強するしかない!
今回は、私が留学前の中国語学習として超初期に取り組んだものを紹介していきます。
最初の中国語勉強法1:初級テキスト&個人レッスン
まず最初に始めたのは中国人の先生との個人レッスンです。
先生について
大学には、毎年、中国の大学から招聘(しょうへい)教授が来ていました。この時も天津外国語大学から先生が来ていました。私の留学先と同じ大学ということで、まずは国際交流課の方がその先生を紹介してくださり、先生のご厚意で空き時間の個人レッスンが始まりました。
週に1回、1時間だったと思います。先生もお忙しい方だったので毎週はできませんでしたが、中国語の基礎を固めることと勉強の習慣をつける上では本当にありがたかったです。
テキストについて
学部の1年生が第二外国語の授業で使っているのと同じものを使いました。もう後輩に譲ってしまいましたが、大学の授業で使うような比較的薄っぺらくて絵の少ないテキストです。
(自信ないけどこれだったかな?)
ただテキスト自体はそんなに使わず、付表の発音表、ピンインの仕組みなどの理解のために使うことが多かったです。練習問題などもあまり使わず、先生から教わった単語や表現を使って作文をしたり、会話練習をしたり、中国語の使用を前提とした実践的な練習が中心でした。
大学の授業ではなく、留学が決まっている私のためのプライベートレッスン。自然とやる気も湧きました。
最初の中国語勉強法2:NHK中国語会話
NHKの語学講座は4月に始まります。留学が決まった時には番組はすでに途中でしたが、私はこのNHK中国語会話という番組を録画し、家で繰り返し見ていました。
NHKの中国語会話を使うメリット
市販のテキストではなくNHKの番組を使ったのは、
・音声と映像がある
・安い
・1回25分
というメリットがあったからです。録画をしていれば繰り返し見ることができますし、停止や巻き戻しも簡単です。
当時録画したものはDVDに焼いて今でも持っています。ちなみに私が見ていたのは2007年。孫悟空の影絵の物語と、「中文二十四房」という部屋での「文法体操」が特徴的でした。
当時の出演者と番組の概要
先生役:楊達さん(北京出身の中国語学者)
生徒役:白田久子さん、栗原祐貴くん
指導アシスタント:前田知恵さん
概要は以下の通りです。
スキットは孫悟空の物語を描いた影絵「はじめの孫悟空」である。スキットを見て学んだ後に白田久子と栗原裕貴は、黄鶴と張熙寧がいる「中文二十四房」という部屋に行き学習する。中文二十四房ではリズムに乗って中国語を学習する近藤良平作の「文法体操」が行われる。別のスキット「ビジネスマン 高原健」で日本人役の高原健を演じるのは、北京在住の俳優、矢野浩二である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2008年度からは番組名が「テレビで中国語」に変わり、生徒役も藤原紀香(2011年)、北乃きい(2013年)、壇蜜(2015年)、川島海荷(2016年)と有名な女優さんも数多く出演されるようになりました。
NHK中国語会話 もう一つの勉強法
NHK中国語会話にはオープニングの曲があります。2007年は張韶涵(Angela Zhang)の「香水百合」という歌でした。アップテンポの曲ですが、私はこれを何度も練習し、留学前に歌えるようになりました。
私が一番最初に歌えるようになった中国語の歌です。意味はまだ分かっていませんでしたが、かなり口の練習になりました。
最初の中国語勉強法3:中国人の友だち
これはもう環境に感謝としか言いようがありません。
日本人の友だちより中国人の友だちが多かったので、友だちにもたくさん協力してもらいました。まだ会話できるほどの力はなかったので普段の会話は日本語ですが、中国語で挨拶をするとか、発音を徹底的に直してもらうとか、そういったことをしていました。
中国語は発音がかなり重要です。
この時にかなり厳しく指導(?)してくれた友だちがいたおかげで、その後の中国語学習もスムーズになりましたし、自信もつけることができました。
もしこれから中国語を勉強しようと思っている人がいたら、ぜひ発音に厳しい人を探してください。これはCDでは限界があります。shanとshangとxiangを聞き分け、さらに発音するなんて・・・CD+初学者の自己判断じゃ不可能です。(少なくとも私には無理でした。)
おまけ:我是日本人 (私は日本人です)の発音は日本人泣かせです。
最初の中国語勉強法4:中国語日記
最後に挙げる勉強法が中国語日記です。もともと日記をつける習慣があったので、この頃は毎日中国語でも日記を書くようにしていました。
最初の日記は二行くらい。「今日私は学校へ行きました。ご飯を食べました。」とかそんな感じです。ピンインと声調も書き入れていました。
(実物が見つかりません!見つかったら写真アップします)
中国語日記が役に立ったポイント
書きたいことがあるけれどわからない!という時に調べる習慣ができました。例えば「電車が遅れた」ということを書きたい時、「遅れるって中国語で何だろう?」と思って調べて、文法的に合っているかは分からないけど、単語だけでも日記帳に書くようにしていました。
この方法は留学中にも続け、帰国後もしばらく続けていました。最近では、人にパッと見られて読まれたくない時は中国語でメモをしています。
中国語で日記を書くという方法は、飛躍的に中国語能力をアップできるものではありません。でも、1年、2年と続けているとかなり長い文章も書けるようになりました。(間違いがないわけじゃないですが)
それから小さいことですが、やはり「続ける」というのは何よりも大事で、「最初はこれしか書けなかったんだなぁ」と振り返って自信をつけることもできます。
*****
留学を決めてから留学までの数ヶ月、こうやって思い返すと、案外色々なことをしていたんだなぁと思いました。
【留学の記憶②】留学前の勉強法はここまで。次回に続きます。
コメント