【備忘録②】目の前でケガをした外国人観光客を助けられなかった話

ことライフ
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“こと”

いつでもどこでも楽しみながらできる仕事を考え中の30代主婦。遅れてきた“可愛くなりたいお年頃”。夫が大好き。ときどき学生、ときどき先生もしています。
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ある日、駅でケガをした外国人観光客に出会った私。駅員さんを呼んで、エレベーターに向かうところを見届けました。その後・・・

【備忘録①】はこちら!

【備忘録①】目の前でケガをした外国人観光客を助けられなかった話
この前駅で遭遇した出来事の話です。怪我をした観光客の役に立ちたかったのだけど・・・。
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改札の階段を上がると・・・

あまり降りることのない駅。改札の外の階段を上がったら、ひとまず近くのカフェを探して歩きました。

すると、先ほど見送ったはずの観光客グループが、バス停のベンチに座っているのが見えました。お互いに顔を見合わせて笑い合い、カタコトの英語とカタコトの日本語で状況を確認しました。さっきの日本人のおじさんも一緒にいます。

「あの、ご一緒のグループですか?」

「ええ、実はボランティアでガイドをしていて・・・」

あ、そうだったのね。聞くとどこかの団体に所属しているわけではなく、あくまで個人的にガイドをしているということでした。

なぜそんなことを聞いたのかというと、もしどこか大元のボランティア団体があって、いくつかのグループごとに出かけている途中だったなら、まずはそのボランティア団体に連絡するのが良いと思ったからです。出来事の報告に加え、今後の動き方についても指示がもらえたり、安心して受診できる病院などの情報がもらえることを期待しました。

とりあえず病院に行くことにしたけれども、どこに行けばいいか分からない、言葉が通じるかも心配・・・ということでした。ボランティアのおじさんも携帯が電池切れで使えないとのこと。

病院探し

私も一緒に調べて、見てもらえるかどうか、英語が通じるかどうかなど電話して確認しました。また海外旅行中ということで保険も心配です。保険に入っていないということはないと思いますが、念のため加入済みであるということも確認しました。日本語の話せる若い女性も、保険会社に電話するなど手を尽くしていました。(話の内容は聞き取れなかったので、推測です)

病院探しは難航しました。整形外科?と考えて探したのですが、現在地からの距離、英語が通じるかどうか、外国人受け入れに積極的かどうか、混み具合など、「地名 整形外科 英語」で調べてもはっきりとは分からないのです。一つ一つ口コミを確認したり、電話してみたり。

焦っていたこともあると思いますが、なかなか上手に調べられませんでした。

新宿ですし、外国人対応に慣れている病院はきっとあったはずです。もしくは、総合病院や大学病院など大きい病院を探せればよかったのかもしれません。

結局、そこから一番近い個人病院に電話をして、そちらへ向かうことにしました。徒歩10分程度の場所でしたが、「受付時間があと20分です」と言われていたのと、転んだおじさんはとても歩けそうになかったので、タクシーで行く人と歩く人に分かれました。

病院へ向かう

歩きで向かったのは、おばさん2人と私の3人です。ケガをしたおじさん、もう一人のおじさん、日本語の分かる女性、ボランティアのおじさんには、タクシーで先に向かってもらいました。

一緒に歩いて向かったお二人も英語が得意なわけではなく(私と比べたらお上手です)それでもなんとなく会話は成立しました。

余談ですが、途中で何かの撮影をしていて、少しだけ足止めされました。え?もしやあの俳優さんって・・・!?と思ったのですが、病院へ急いでいたので確認できず。今も気になっています(笑)

病院に着いてから

どうやら受付には間に合った様子。でも、ボランティアのおじさんが受付の電話を借りて、誰かと話しています。日本語の分かる女性に話を聞いたら、海外旅行保険が適応できる病院じゃなかったので、他に受け入れ先がないか確認しているとのこと。そ、そうか〜!

この辺りの情報が正確ではないのですが、

①病院では、加入している保険会社の保険が適応されるか分からない
(多分できないだろうとのこと。前例がないから??)
②保険会社に、この病院が保険適応できるか聞く
③保険会社から病院に連絡が入る
④保険会社から被保険者に再度連絡が来る

というのが大まかな流れのようでした。このやり取りの間に、もしかしたら別の機関が入ってきたり、同時に連絡しなければならないところがあったり、色々あるのかもしれません。

でも要するに、病院側から「うちじゃ保険適用できないので・・・」と言われてしまったという状況だったのです。そのため、保険会社に連絡したり、病院の受付の方が親切に近隣の病院に掛け合ってくれたり、ボランティアのおじさんも頑張って外国人医療案内のようなところに連絡したり、みんながみんなして手を尽くしているところでした。

日本語、英語、イタリア語(イタリア人でした)、さらに保険会社はフランスの会社、それぞれがそれぞれの方法で解決策を探り、掛け直しますとか30分後にもう一度連絡くださいとか、wifiがない、電池がない、国際電話だから云々、意思の疎通も情報も共有もなんだかよく分からない・・・

この時私にできることは、携帯の充電器を貸すこと、Skypeのアプリを貸すこと(結局使いませんでしたが)、待つしかできない人たちと話すことでした。

結局、そこの閉院時間を大幅に過ぎても解決策が見つからず、みんなで病院を出ました。そして私は、あとのことをボランティアのおじさんに任せてその場を離れました。

病院の方々もとても親切にしてくださり、応急処置として湿布を貼ってくれたり、もし病院で診てもらえない場合にと薬局で買うものリストを書いてくれました。

明るかった空は真っ暗。4時間近く経過していました。

この出来事を通して

私にも起こりうること

私は海外旅行が好きで、毎年ではないものの色々な国へ行っています。“念のため”と海外旅行保険に入ることも多いですが、2泊程度だとクレジットカード付帯の保険で済ませてしまうこともしばしば。

さらに、保険の内容は軽く確認する程度で、どこの病院なら受け入れてもらえるかなど確認したことがありませんでした。

幸いこれまで保険を使うような場面はありませんでしたが、ケガも病気もいつどこでなるか分からないものですよね。さらにそれは私かもしれないし、同行者かもしれない。

いざとなったら保険会社に連絡すればいいよね、と思っていましたが、果たしてすぐに連絡できる環境が揃っているのか。その保証があるわけでもないし、後日請求だとして揃えなければいけない書類は何なのか、それが現地の(または英語で)言葉で何なのか、きちんと確認しておく必要があるということを強く感じました。

私も親切にされてきた

私は大学生の時、1年間だけですが中国に留学しました。その後も1ヶ月前後の滞在を数カ国でしています。また、海外旅行にもちょこちょこ行っています。滞在中の私は外国人です。外国人の私は、滞在先の見知らぬ人にたくさん助けられてきました。

ケガをしたおじさん。おそらく年齢は私の父とそう変わらないぐらいでしょう。

言葉も通じない海外でケガをして、現地の人しか行かないような病院に連れて行かれ、周りの人たちが助けようとしてくれるのは分かるけれど自分の辛さも伝えらず、感謝の言葉も言えず、さらに痛みに耐え・・・どれだけ不安だったことでしょう。周りの人間や同行者に申し訳なく思っていたかもしれません。そんな状況を思うと、何とかして寄り添いたいと思いました。

だけど、寄り添う時の言葉や気遣う言葉が分かりませんでした。悔しかったです。

実は病院を探している時に、「外国人に関わらない方がいいよ」とある通行人に言われました。その人なりに私を気遣ってくれたのでしょうし、個人的に外国人に対して良くない経験をお持ちか、知らないものは怖いという気持ちが人一倍強い方だったのでしょう。そんな風に考える方も、日本に限らず世界中にいるんですよね。自然なことだし、それがダメだっていう話でもありません。たまたま私はそう思わない人間で、そういう人間が今回の出来事に居合わせただけです。

結局おじさんが病院に行けたのかは分からないので、色々連れ回して疲れさせてしまっただけなのかもしれません。

私にもっと知識があれば、私がもっと機転を利かせられれば、せめて英語が話せれば・・・。

今回は命に関わるものじゃなかったからよかったものの、もし心臓や頭だったら。相手がどこの人かに限らず、そういう時にパッと動ける人間でありたいと思います。

長くなりました。オチがなくてごめんね。

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